パラダイス山元の飛行機の乗り方 [Books]
パラダイス山元の飛行機の乗り方 1日11回搭乗の「ミリオンマイラー」が教えるヒコーキのあれこれ (ダイヤモンドビッグ選書)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/09/26
- メディア: Kindle版
たまには楽しい本を読みたいと思いました。そんな本は本当にあるのかと思ってAmazonを物色していたら、マンボ奏者のパラダイス山元さんの本に行き着きました。パラダイス山元さんは、マンボのパーカッショニストの他に、公認サンタクロース、会員制餃子専門店のオーナーなどたくさんの肩書がある方です。しかも社会人になったときは富士重工(現SUBARU)のデザイナーで、初代レガシィにかかわっていたと言うから驚きです。そんなパラダイス山元さんが飛行機に乗ることを目的とする、乗り鉄ならぬ乗り空(?)の日々を綴ったエッセイ集でした。ワタクシが速攻で購入したのは言うまでもありません(笑)。
かつて陸マイラーということばがありました。これは飛行機に乗らずにクレジットカードでマイルを貯めて、特典航空券で飛行機に乗る人たちのことです。一方最近では「修行」と称して、飛行機に搭乗して目的地へ移動するだけで、目的地を観光の対象にせず、ひたすらマイルを貯めるだけのために行動する人たちのことです。目標は特典航空券はもちろんのこと、航空会社のマイレージのより高いステータスを目指すことです。
だから最近JGCのカウンターが混んだり、SAKURAラウンジが混んだり、さらに優先搭乗が長蛇の列になるのでしょうか。パラダイス山元さんは「優先搭乗で少しだけ早く搭乗して何か意味があるのか」とおっしゃっていますが、飛行機のコンパートメントは限りがあるので、手荷物が多い方は置き場所を確保したいので急ぎたい気持ちはよくわかります。 ワタクシとしては優先搭乗があることで搭乗時間の自由が得られたと思っています。搭乗時間になってからドアクローズまで、いつ行ってもそれほど並ばずに搭乗できますからね(笑)。
パラダイス山本さんは後者の「修行」派のようです。シンガポールへ行って入国せずに帰国する「SINタッチ」や、那覇空港滞在1時間以内で羽田に戻る「OKAタッチ」を日常的に繰り替えて、毎年ANAのダイヤモンドステイタスを維持されているようです。たまにはためたマイルでファーストクラスに搭乗されるようですが、そこに到達するためにはマイルを12万マイル貯めないといけません。
他にも新幹線の出張を飛行機に振り替えるとか、の提案が書かれていますが、この本はハウツー本ではなくあくまでもエッセイなので、そのへんは気楽に読んでいただけるのではないでしょうか。パラダイス山元さんも、執筆は機内でのみおこなうとルールを決め、締切に間に合わなくなるとなんと、飛行機に乗りに行って執筆するというから面白いですね。飛行機が好きで、いままでと違った見方に興味がある方にオススメです(笑)。
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