American Sniper

　家でBDもいいけどやっぱり映画館だよね、というわけで東京へ出かけた帰りに109シネマズ川崎に立ち寄ってみることにしました。見た映画は割りとTVCMで宣伝していた「American Sniper」です。クリント・イーストウッド監督なので、愛国映画かな、とも思いましたが、取り急ぎまあ見てみましょう（笑）。ストーリーは伝説のスナイパー、クリス・カイルの自叙伝にもとづいています。主演は怪作「ハングオーバー！」シリーズのブラッドリークーパーです。 

　細かい話をするとネタバレになるので控えますが、やはり自伝に基づいた作品なので、サプライズ等は一切ありません。淡々と時間が流れていくように感じます。アメリカの「レジェンド」クリス・カイルとイラク反乱軍のスナイパー（オリンピック シリア代表!）との一騎打ちをメインに扱うのかと思えば、どうもそうではなさそうです。確かにちょっとゴルゴ13入っているところもありましたけどね（笑）。それと狙撃銃のスコープをクリス・カイルが覗くとき寄り目になるのが最初微笑ましく感じます。

　またTV他の宣伝では、「レジェンド」と呼ばれながらも、イラク従軍を繰り返すうちに心を病んでいくクリス・カイルの生き様を描写するとありますが、これもちょっと違うみたいですね。クリス・カイルはかなり意志の強い方のようで、誰にも頼らず4回のイラク従軍の後除隊した彼は、自分で社会復帰を試みるわけです。私には戦争の悲惨さのみ目につきました。本当に戦争だけは繰り返してはいけません。2時間の上映時間中、ずっと嫌な緊張感が続く映画ですが、いまだ戦争をしている現代アメリカが抱える悩みの一つを垣間見るには貴重な作品だと思いますね。