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F1 2014 New Regulation [-F1]

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 いよいよ来週から今年のF1シーズンが始まります。今年はレギュレーションが大きく変更されるとしで、外観もアリクイノーズがカッコ悪いとかいろいろ言われていますが、最も変更規模が大きいのはエンジンを初めとするパワーユニットであることは、誰しも納得するところではないでしょうか。今回はルノースポールの資料を使って簡単な解説をしてみたいと思います。

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 2009年からF1のエンジンにはKERSと呼ばれる運動エネルギー回生システムが搭載されていました。具体的にはモーターとバッテリーが組み合わされていたもので、ブレーキング時の回生エネルギーを一時的にバッテリーに充電し、加速時に放出することで加速性能を改善するものでした。今年はさらにエネルギー回生効率が向上します。回収効率はなんと40%を超えるそうです。

 従来の2.4リッターV8エンジンが1.6リッターV6ターボエンジンに変わります。エンジン出力は550馬力打ち止めです。燃料は140リットルに制限されます。エネルギー回生装置は従来のKERSの拡張版のMGU-Kに加えて、熱エネルギーを回生するMGU-Hが追加され、これらが協調制御されるわけです。バッテリーはエナジーユニットと呼ばれて容量が拡大されます。KERSの動作はドライバーの操作によるものでしたが、MGU-K/Uの動作は協調制御化されドライバーは操作を行ないません。

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 運動エネルギー回生装置MGU-Kは前年までのKERSと比較してエナジーユニットからの出力が400KJから4MJに強化されています。ただし充電が2MJに制限されるので最大出力では2周に1回しか走れません。MGU-K自体の出力は120KW(160馬力以上)、全開加速で1周あたり34秒間(KERSは6.5秒間)。MGU-Uの出力はエンジン直結ではありませんが、エナジーユニットだけではなく直接MGU-Kへ供給することも許されています。

 とここまで解説してきましたが、一般の単なるレース好きの方にはちょっと複雑すぎると思うのですがいかがでしょう。確かに自動車産業における「動く実験室」としてのF1の意義はこれで一気に向上したと思いますが(汗)。

 

ルノーRS34と2014年F1エンジン規約の解説1(F1通信)

ルノーRS34と2014年F1エンジン規約の解説2(F1通信)

ルノーRS34と2014年F1エンジン規約の解説3(F1通信)


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