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Total Recall [Movie/drama]

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 1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化された「Totall Recall」がリメイクされたので見に行って見ました。原作はSF作家のフィリップ・K・ディックの短編SF小説「追憶売ります/We can remember it for you wholesale」です。フィリップKディックと言えば、あの「Blade Runner(原題:アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/Do androids dream of electric sheep?)」の原作者でもあります。本作もBrade Runnerに引き続き、「現実とは何か」がテーマになっています。

 そんなわけで、「Blade Runner」はリドリー・スコット監督、リメイク版「Total Recall」はレン・ワイズマン監督と、監督こそ違っても、リメイク版の「Totall Recall」の冒頭シーンはまるでブレードランナーで描かれるようなシーンになっていました。近代化前の香港がモデルになっているあの近未来都市です。「ブレードランナー」では怪しい中国語と日本語が多数出てきましたのが、リメイク版「Totall Recall」では日本語に変わってハングルが結構出てきていましたけど、私にはなんて書いてあるのか分かりません(汗)。

 前作では主人公のダグラス・クエイドは火星に行こうとしますが、本作では植民地化したオーストラリア(コロニー)とそれを統治するイギリス(UFB) の間を17分で移動可能な地底エレベーター「Fall」でUFBとコロニーの間を行き来します。地球の表と裏を通勤するなんて意外な発想ですが、地底エレベーターの発想はかねてからあるものです。

 ストーリー上ではクエイドは失った記憶を取り戻すことになっていますが、途中で今写っている画面が現実なのかクエイドの夢の中なのか分からなくなってくることに気が付きます。まるでクリストファー・ノーラン監督作の「Inception」のようです。またクエイドには現実の妻(=実は諜報員)とテロリストの彼女が登場しますが、アクションが激しくなるにつれてスッピンになっていくとどちらがどちらなのか全く区別が付かなくなってくるところさえも、実は意図されているんじゃないかと思えてきますよ(笑)。



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