SSブログ

ポスト光ディスク [MOT in School M1]

 休みの日の昼食時の暇つぶしに買った2/11日経新聞朝刊に関心のある記事を見つけたのでご紹介します。

「課金式DVD利用広がる 視聴した分だけ支払い 

- 20世紀フォックスや小学館 ドラマやアニメに採用」

 PPV-DVDは電子的に鍵がかかった映画などのコンテンツを、有償配布パスワードで鍵を解除して楽しむ。消費者は携帯メールでパスワードを取得し、見た回数や時間などに応じて課金される仕組みだ。DVDプレーヤーのリモコンでパスワードを入力。使い慣れた機器や通信インフラで認証や課金を受けられる。

「TV向け動画配信 TSUTAYA アクトビラに供給」

 音響・映像ソフトレンタル大手のTSUTAYAは3月、テレビ向け映像配信事業に進出する。ソニーや松下電器産業など電機大手が出資するアクトビラのサービスに専用チャンネルを開設、ハリウッドの主要映画会社の100作品をハイビジョン並みの画質で有料配信する。アクトビラ対応TVの普及が進むと見て、配信市場の拡大に備える。

 どちらの記事も、第3のコンテンツ流通方法を提案していると思います。まずPPV-DVDは、セールスポロモーションなどに利用される可能性が高く、そのため安価、あるいは無償で光ディスク配布去ることになり、この為光ディスクの流通量は以前よりむしろ増えると考えられます。例えば、映画とタイアップして「プロダクト・プレイスメント」広告で劇中に登場した車のディーラーで、ショールームへ入場した人に無償でPPV-DVDを手渡せは、広告部分は無償で、映画そのものは有償で視聴可能とするのです。この方法なら光ディスクへのニーズはむしろ高まることになり、光ディスク業界には更なる発展が期待できます。

 一方、「アクトビラ」とは、対応TVを購入してインターネットへ接続すると、さまざまなHDコンテンツがダウンロード視聴できるようになるサービスです。対応TVさえあれば、LANへ接続するだけなので、CATV等と比較して非常に簡単にサービスへ接続することができます。これでDVD他のタイトルを有償とはいえ、ネット視聴できるようになってしまうのですから、レンタル業界にとっては大衝撃なのではないでしょうか。それも大手のTSUTAYAがやってしまうのですから大したものです。「アクトビラ」広く普及すれば、レンタルDVDはおろか、Blu-ray Discもレンタルで普及する機会を失い、光ディスク業界は将来的に大打撃をこうむるでしょう。もしかしたらコンテンツがかぶる「WOWOW」あたりが一番影響を受けてしまうかもしれません。しかし、日本ではTV番組等の録画ニーズが以前からあるので、HDDレコーダーのHDD容量がいくら大きくなっても、いずれは光ディスクへコンテンツを書き出して保存しなければなりません。と、言う訳で、国内の光ディスク機器は「アクトビラ」が普及してもなくならないことになります。視点を変えて海外に目を向けると、海外では米国においてさえ、録画ニーズがほとんどありません。しかし欧米の先進国はともかく、中国、インド他BRICs諸国でネット経由でHDコンテンツが視聴可能になるのはインフラ整備の問題も含めてまだしばらくかかるはずです。それまではHDコンテンツは光ディスク媒体による流通が主流となるでしょう。

 HD-DVDとBlu-ray Discがいつまでたっても規格統一出来ないと、ネット配信が普及して、2方式とも共倒れになると言う方が多くいます。しかし先進国にはある程度ネット配信が普及すると考えられますが、全世界的に考えるとまだまだ光ディスクの普及の余地はありそうです。むしろ、光ディスク再生装置の全世界普及率が今後高まることによって、(録画再生装置の)生産台数は今度ますます増えるのではないでしょうか。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0