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半沢直樹 アルルカンと道化師/池井戸潤 [Books]

半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹 アルルカンと道化師

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/09/17
  • メディア: Kindle版

 最近、7年ぶりの続編がTVで放映されている「半沢直樹シリーズ」ですが、描き下ろしの新作「アルルカンと道化師」が発表されたので早速Kindleで購入しました。ちなみにアルルカンとはイタリア喜劇の道化師で相方はピエロです。ちなみにアルルカンもピエロもフランス語で、イタリア語ではそれぞれ、アルレッキーノとパリアッチョと言うそうです(笑)。

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 舞台は第1作の「オレたちバブル入行組」の半年前の大阪です。そう、半沢直樹が融資課長として大阪西支店で活躍していた頃の話です。ですのであの浅野支店長も登場します。ワタクシにはTVで朝の支店長役だった石丸幹二さんのお姿が頭に浮かんで離れません(笑)。

 第1作は5億円の融資の回収でしたが、本作は赤字企業に2億円の融資を通そうとするところからストーリーが始まります。この後をあまりお話するとネタバレになってしまいますのでこれ以上は控えようと思いますが少しだけお話すると、本のタイトルがイタリア語読みのアルッキーノではなく、フランス語読みのアルルカンなのかがポイントじゃないでしょうか(笑)。

 行内に敵もたくさんいれば味方もたくさんいる。部下からは絶大な信頼を集める半沢直樹が、今回は顧客まで味方につけて権力を振りかざす敵に「倍返し」を果たすことができるか乞うご期待です(笑)。現場にいることの半沢直樹は人の上に立つというよりはプレイングマネージャーよろしくまるで一匹狼のように自ら行動して敵を次々と倒していきます。

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 その一匹狼も行内の敵と情報線を繰り広げる際は、情報痛の同期の渡真利忍を頼るわけですが、この方もワタクシは及川光博さんしか思い浮かびません(笑)。

 毎回伏線が多くて最後にどんでん返しがある「半沢直樹シリーズ」ですが、本作の場合、途中で先が見えてしまう部分が若干見受けられたのが残念ですね。ワタクシも「半沢直樹シリーズ」に相当慣れてきたということでしょうか(笑)。それといつものことですが、相変わらず何が正しくて何が正しくないのか、あるいは何が良くて何が良くないのかが銀行の論理で決まってしまうので、理由を説明してもらわないと納得できないのが今ひとつ、といったところでしょうか。

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