【ネタバレ】Passenger

　パッセンジャーを見に行ってきました。「恒星間移動宇宙船内で人工冬眠から覚めちゃった」、というシチュエーションのストーリーは聞いたことがなかったので、どんな感じになるか楽しみですね。 

　早速ブルク13で観てきましたけど、着想はともかく、その他のシーンはいずれも、いつかどうかで見たようなシーンの寄せ集めで構成されていたような気がしました。孤独の中で行きていこうとするのはマット・デイモン主演のオデッセィ(Marsian)と似た感じですし、120年後の宇宙船内がXXXになっているところも「オデッセィ」意識しているような気がしますね。

　宇宙遊泳中に危機が訪れるのは、サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー主演の「ゼロ・グラビティ」で描かれています。最後に主演のクリスフットが救出されるシーンがありますが、この医療ポッドってこれもマッド・デイモン主演の「エリジウム」ですよね。そもそも1隻の宇宙船が長い期間をかけて地球以外の恒星に向かうというストーリーは、なんといっても宇宙戦艦ヤマトですよ（笑）。

　まあ、アンドロイドのバーテンダーを介してラブストーリーが進展していくのは新しいのかもしれません。またクリスフットがエンジニアの設定なので、船内の設備とかロボットを勝手にいじり倒しているのも面白いですけど、これもなんだか「オデッセィ」ににているなあ。

　ところで映像はとてもきれいです。宇宙船の大きさが十分通じる質感も感じますし、システムが落ちて無重力になたときのプールの映像がまるで実際の宇宙ステーションの中継で見た水滴のようにリアルでした。きれいな映像の中で美男美女のラブストーリーをサプライズ無く安心して観ていたい方にはおすすめですね（笑）。