第3回ThinkPad大和魂ミーティング-その3(プレゼン編) [-Lenovo]
さて、今回はミーティング行われたプレゼンの一部をご紹介します。ようやく本番ですな(汗)。
まずは商品企画ThinkPad担当の土井さんからTablet端末の使い方のレクチャーがありました。社内でThinkPad Tabletの使い勝手をいろいろと検証している。Tabletの用途として、ノートPCからの置き換え用途がよく言われているが、そもそもTabletでノートPCの置き換えが出来るのなら、ノートPCは元からオーバースペックだったということになる。
社内ではトライアルとして、アプリ集ThinkPad Tablet@Homeを提供している。PlumeはTwitterのクライアントであり、日常ほとんどこれを使っている。次にDolphine BrowserはWeb/Facebookのクライアントで、スマホやTabletでWebにアクセスすると、スマホ用サイトに接続してしまうことがあるが、このアプリを使えばそれを防止できる。もうひとつはDSLR Controller Betaで、これはデジイチのリアルタイムのビュワーである。特にマクロ撮影の時に便利。今後は動画対応を視野に入れていきたい。
その後、Tabletに求める仕様をリアルタイムのアンケート形式でいろいろと質問がありましたけど、これは現在取りうる選択肢の中の質問にとどまっていたので、ちょっとイマイチな感じでした。もちろんThinkPadの割には、当注釈は入りますけどね(笑)。ユーザーの方のこんなThinkPadが欲しい、というお題でプレゼンがありましたけど、なかなか秀逸な出来で感心しちゃいましたね。しかしThinkPadに堅牢性を要求している人が多いんですねえ。私なんかだと堅牢性と軽さの折り合いをちゃんとつけて欲しいと思ってしまうのですが。
次にTablet開発責任者の木下さんから、「ThinkPad Tabletはこうして生まれた」の題目で講演がありました。Thinkpad Tablet開発当時、LenovoではすでにIdeaPadが3機種開発されていたが、カスタマーバリューであるキーボード、タッチペンの実装、そして高いセキュリティ実現するためにThinkPadブランドとし、さらにThinkPadならではの品質を大和研究所の高いインテグレーション技術(開発能力ということなんでしょうか)で実現したかったので大和研究所で商品化した。プラットフォームは開発の効率化を図るためにARM/Androidを採用したが、将来的にはWIndows 8を視野に入れるなど最適なプラットフォームを採用していきたい。
開発は約1年間で行った。ノートPCのThinkPadなら約2年間の開発期間をかける。ただし、Android Tabletを開発する前に、Skylight PJ(2009)とThinkSlate(2010)のプロジェクトが存在しており、開発スタート前に1年8ヶ月かけている。SkylightはQualcommのプロセッサを用いてキーボード付きの端末を開発していたが、当時エコシステムが間に合わず、発売直前にキャンセルになった。今日は当時の端末を持ってきているので是非皆さんにもてもらいたい。ThinkSlateはIntelアーキテクチャで開発したが、操作系がタッチに特化されておらず、さらに負荷が高く電池が持たなかった。画面サイズは、いろいろなサイズが存在しているが市場の要求が高いものから出していきたい。
ThinkPad Tabletは、Consumer Experience、Features for Business、IT Manages、Vertical Marketsの基本4ピラーを目指している。中でもVertical Marketsというのは、フィールドサービス、ヘルスケア、教育分野、そして流通用途を想定している。最後にサプライズとして、IdeaPad K1、ThinkPad TabletのAndroid 4.0対応と、3Gモジュール内蔵Tabletの発売が発表されました。しかもSIMフリー版で発売するとのこと。これは海外に持ちだして現地のSIMを入れれば相当楽しめそうですね。
質疑応答の中で、「なぜバッテリー交換ができないのか」というのがありましたが、今の段階では簡単にバッテリーを交換できる構造に出来なかったので、ユーザーでバッテリー交換してもらうのは断念したんだそうです。これは改善できればユーザーがバッテリー交換できるようになるそうなので、ここはクビを長くして待つことにしましょう(笑)。
ThinkPad発売から現在までの一覧がポスターになっていました。なにげに欲しかったりして(笑)。
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