【ネタバレ】JOKER

　立て続けに映画をもう1本。JOKERです。コチラの作品は前評判がいいので期待していました。本当はターミネーターよりコチラを先に観たかったのですが、上演時間が合わなかったのでした。見に行った映画館は109シネマ川崎です。この日は109シネマの日（毎月9日）でしかも会員だったのでお安くスペシャルシートをゲットすることができました（笑）

　ジョーカーは、映画「バットマンシリーズ」の悪役として有名です。ゴッサム・シティの古いアパートに住む売れないコメディアンの青年がなぜ悪人ジョーカーになっていくのか、がこの映画のテーマ、そしてストーリーになっています。これだけだとなんだかスターウォーズのエピソード1の立て付けによく似ているような気がします。

　ワタクシがこの映画が面白いと思ったのは、ストーリーを客観的に描くのではなく、ジョーカーの主観で描いているところです。ですので、観ているシーンがストーリーの中で実際に起ったことなのか、あるいはジョーカーの妄想なのか、観ていて良く分からないんですよ（汗）。例えばご近所のシングルマザーをジョーカーは好きになりますが、その後本当に付き合うのか、それともジョーカーの単なる妄想なのかの判断は観ているものに委ねられるわけです。この辺りの演出がリピーターを産んで世界的な大ヒットにつながったのでしょうか。

　ところでこの作品がバットマンシリーズだとすると、ついつい未来的なSFファンタジーを想像してしまいますが、舞台のゴッサムシティはどうみても70～80年代のニューヨークのような設定です。TVは全てブラウン管、そして携帯電話はもちろんなく代わりに外付けのカセットテープ式留守電が当たり前のように登場しています。だれもコンピュータなんて使っていません。そう言えばファミコンもなかったような（笑）。まるで古い映画を観ているような気持ちになってしまいますね。

　ちなみにワタクシはそれほど昔の映画には桑悪しくないので、よくわからないところもありますが、この作品は過去に起きたいろいろな残虐事件や、映画のオマージュが数多く散りばめられているそうです。ちょっとググるとその手の話が多く出てくるので、興味のある方はどうぞ探してみてください（笑）。名作です。バットマンのようなアメコミっぽさは全くありません。