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Android 2.3 Gingerbread [Cellphone]

NexusS.jpg

 GoogleがAndroid 2.3 Gingerbreadを搭載した新しい端末、「Nexsus S」を発表しました。発売は米国で12/16から、英国では12/20からです。製造はSamsungが担当します。Android 2.3の特徴は、動作速度改善を目的としたUIの改良の他VoIPとNFCのサポートがあります。今回はその中でもNFCについて詳しく調べてみました。

 NFC(Near Field Communication)とは、NXPセミコンダクタ(旧フィリップスセミコンダク)とソニーが共同開発した13.56MHz帯の近距離無線通信規格のことでISOで承認されています。分かりやすく言うとソニーのFelicaがコレに相当しています。以前はNXPセミコンダクタが開発したMiFareとモトローラが開発した規格が、それぞれISO1443 Type AとType Bとして標準化されていましたが、上位規格としてNFCがISO 18092として国際標準となったので、いまではNFC規格であれば、ISO1443 Type A/B、Fericaのいずれも利用が可能になっています。

 以前野村総研が未来ナビでガラパゴス化の典型として、日本の携帯電話とデジタル放送と建設業、そして非接触ICカードを上げていますが、非接触ICカードについては今ではNFC規格があるので世界標準であるとも言えます。そのNFC規格をAndorid 2.3はサポートすると言っているのですから、おサイフケータイやモバイルスイカがスマートフォンに実装されるのはそんなに先のことではないかも知れません。ところでこのNFC、おサイフケータイと若干違うところがあって、非接触ICがなんとSIMカードに実装されているんです。これで電話を機種変しても、おサイフケータイのアプリを入れ替えるのに苦労することも無いかも知れませんね(笑)。

 ちなみに国内ではMifareはNTTのICテレフォンカードに採用、モトローラのISO1443はパスポート、運転免許証、住基ネットカードに採用されています。私は今年の確定申告に電子申告を試してみたのですが、購入したカードリーダーがNFC規格対応だったのでISO1443規格の住基ネットカードも難なく読めたわけですね(笑)。JRのSuicaがFelica規格を採用したのは、1.元々鉄道総研の理事がソニー創業者の井深大さんだったことがある、2.高速なデータ処理(約0.1秒)が決め手だったと言われています。

NFC.gif

 そのNFCの実証実験が国内で来年の1/Mより実施されます。端末はAndoroid 2.2のHTC Desire X06HTⅡで、参加企業は、ソフトバンクモバイル、オリエントコーポレーション、クレディセゾン、ジェムアルト、共同印刷、マスターカード・ワールドワイド、HTC Corporation、Trusted logic S.A.です。Felica陣営のソニーが参加していないのが若干気になるところです。これで、Andoroid 2.3に対応した端末が発売されれば、いわゆるおサイフケータイとは違ったサービス(PayPass)が私たちの提供されるのかも知れませんね。

ソフトバンクなど8社、AndroidスマートフォンでNFC決済実験(ケータイWatch)


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