沈まぬ太陽

　109シネマズのポイント失効が近づいてきたので、特典を利用する為に映画を見に行くことにしました。今年の後半は忙しくて見逃した映画が多かったのですが、その中でもかろうじて「沈まぬ太陽」がまだ上映中だったので早速オンラインで座席予約をしたのでした。

　この映画はJALの現状を考えると何とも言えない絶妙なタイミングで公開されていますよね（笑）。映画の製作期間から考えると数年前から（JALの）今のような状況は予測出来たのでしょうか。渡辺謙演じる主人公の恩地が、組合活動をしていたというだけで、パキスタン→イラン→ケニアを渡り歩かされるなんて航空会社もエグイことします（汗）。しかもケニアには就航していなかったんですからね。本人も大変ですけどそれに付き合わされる家族もたまりませんよね。

　御巣鷹山の墜落事故をきっかけに、国民航空（NAL）は外部から会長を招いて改革をしようとしますが、これも政治的な圧力で指名した首相から、辞任を強制されてしまうところなど、ハリウッド映画では考えられないような顛末です。ハリウッドなら大体正義は勝利を収めますからね（笑）。主人公がさんざん立ち回った挙句、何も変わらないままエンディングを迎える映画を私は初めて見たかも知れません。ちなみにこの映画は全編3時間20分以上ありますが（途中10分休憩あり）、退屈せずに最後まで一気に観ることが出来ます。