おくりびと

　アカデミー賞外国映画賞を受賞を記念した凱旋公演が今週一杯だったので、駆け込みで見に行くことにしました。場所は丸の内ピカデリー1です。ここは「おくりびと」配給元の松竹系の映画館です。凱旋公演は連日満席と聞いていたので、あらかじめWEBでチケット購入してから映画館へ向かったおかげでほとんど並ばずに席につくことが出来ました（笑）。映画館の中を見渡すと、客の入りは多いものの、満員と言うわけではなかったようです。

　アカデミー賞受賞作ですから、格調高いのかと思い、やや緊張気味で見ていましたが、それは見事に裏切られました。この映画はもしかしたらコメディーだったっけ？と思うくらいでしたよ（笑）。本木雅弘演じる主人公がチェロ奏者として所属していたオーケストラが解散になって故郷の山形に帰って納棺士になるところまでは、ホント面白いですよ。

　この主人公は戸惑いながらも納棺士としての技術を習得していきますが、最初は全くの他人を送っていたのに、徐々に知り合いから、最後には身内を送ることになったときの主人公の心境の変化が見事に描かれていると思います。他の登場人物一人ひとりにもちゃんとストーリーがあって、それが徐々に明らかにされると、感動もより一層深まります。久し振りに良い映画を見ることが出来ました。2時間があっというまに過ぎていきました。