深夜特急2-マレー半島・シンガポール/沢木耕太郎 [Books]
さて「深夜特急」シリーズの第二弾です。今度は主人公が、香港を出てタイのバンコクへ飛行機で移動して、そこからマレー半島を南下してシンガポールまで列車で移動するまでの話です。いよいよタイトル通り、「深夜特急」のタイトルらしい展開になってきました。主人公は、売春宿に廉価で滞在しながら、現地の人や日本からの駐在員の方の好意に甘えながら一路シンガポールを目指すわけです(笑)。
主人公は今回、香港・マカオを出発してから、タイ、マレーシア、そしてシンガポールの3カ国を通過するわけですが、多少それぞれの国に好き嫌があるようです(笑)。タイはあまり好きではない、マレーシアはまあまあ、そしてシンガポールはすべてどこかで見たことのあるような景色とつぶやいているようです。ワタクシはタイにはまだ行ったことありませんが、マレーシアはペナン、クアラルンプールには滞在したことがありますが、マレーシアの食事がメチャクチャ辛いとかの描写を読むと、おまわずニヤッととしてしまいます。
なんと主人公は香港が一番お好きなようで、1980年代当時、香港のような体験ができる国は他になかったようですね。中国変換前夜の香港は主人公にとってとても魅力に満ちていたようです。ワタクシは1998年に新空港になってからしか香港へは行ったことがないので、こざっぱりした香港しか知りませんが、次に香港へ行ったときは、少し足を伸ばして香港のディープな体験をしてみたいものです。
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