F1 Grandprix Rd.18 BRAZIL [-F1]
今年のF1最終戦ブラジルGPはF1 GP史上稀に見る大激戦になりました。第17戦の中国GPが終了した時点で、ランキングトップのマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが94ポイント、フェラーリのフェリペ・マッサが7ポイント差の2位でした。このブラジルGPでマッサが仮に優勝しても、ハミルトンが5位以上の順位に入賞すれば、ハミルトンが23才の史上最年少のワールドチャンピオン獲得です。圧倒的にハミルトン優勢の状況でブラジルGPが始まりました。
スタート直前にスコールが来て10分間のスタート・ディレイとなりました。各チームが一斉にドライタイヤからスタンダード・ウェットタイヤに交換します。スタート直後にルノーのネルソン・ピケJrと引退レースだったレッド・ブルのデビット・クルサードがクラッシュした為にSC(Safety Car)が入ります。SCは5週目にコースから外れてリスタートです。マッサはそつのない走りで順調にトップを維持したまま周回を重ねて行きます。一方ハミルトンは最低条件である5位をなんとか維持しているような状況です。
残り8周を切ったところで雨が再び降り始め、各チーム一斉にタイヤ交換の為にピットインします。しかしトヨタはドライタイヤでチェッカーまで行く決断をした為、ピットインはせずそのまま走行した結果、ティモ・グロックが4位までポジションアップします。ここでトロロッソのセバスチャン・ベッテルがハミルトンの後ろに付き、周回ごとに差を詰めていきます。残り2周で、周回遅れのBMWのロバート・クビサがハミルトンをオーバーテイクしたときにハミルトンがミスを犯しました。そこをすかさずベッテルがパスして、ハミルトンは6位に順位を落としてしまいます!この時点でワールドチャンピンオンはマッサです!!ラップペースはベッテルの方が速いのでハミルトンは差を詰めることが出来ません。
このままマッサがワールドチャンピオンかと誰もが思っていたところで、再び奇跡が起きました!!!雨がさらに強く降り出したために、ドライタイヤを履いていたグロックがたまらずペースダウン、そこをハミルトンがすかさず最終コーナーで抜いて5位復帰です!!!!このままハミルトンは5位でチェッカーを受けたので、マッサは先にチェッカーを受けて優勝していたものの、ハミルトンがワールドチャンピオンの獲得です!獲得ポイントはハミルトン98ポイント、マッサは97ポイントの1点差、しかもファイナルラップの最終コーナーで全18戦の2008年F1 GPの決着がついたのでした。ちなみにコンストラクターズはフェラーリが2年連続獲得しています。
久しぶりに白熱したレースだったと思います。ルイス、おめでとう。フェリペ、来年こそはワールドチャンピオンを!
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