Windows Ready Boost [-Vaio]
Windows Vistaには、USBメモリをシステムキャッシュとして利用して処理を高速化できる「Ready Boost」と言う機能が搭載されています。これはNote PCのような、メインメモリの増設に制限がある場合の高速化に有効な方法です。しかし、メインメモリと比較してあまり高速でないUSBメモリでどこまで高速化がはかれるのかが問題です。新しいVAIOと共にWindows Vistaに移行してしばらくたちましたが、CPUはデュアルコアであることもありそれほど不満はありませんが、いかんせん1.8inchのHDDが全体のパフォーマンスの足を引っ張っているようです。そこで少しでもHDDへのアクセスを少なくできるのならばと早速導入してみることにしました。
メモリ増設の手段は2種類あります。ひとつは、外付けのUSBメモリで増設する方法と、もう一つはSDカード等のメモリを使用する方法です。ただNote PCの場合、メモリ装着状態で出っ張っていると、携帯に不便なので、出来れば内蔵できるメモリの方がいいですね。また使用するメモリのスペックには制限があります。それは、「4KBのランダムリードで2.5MB/sec.、512Kのランダムライトで1.75MB/sec.以上」です。でもまあ、あまり細かいことは気にしなくても、使おうとするメモリをPCに取り付けたとき、Windowsが自動的に診断して使用可否を教えてくれます。ただ上記の条件を満たしていても必ずしも使用可能になるとは限りません。メモリが速くても、PC側のUSBインターフェイスが遅いと使用できるようになりません。また、容量は256MB～4GBですが、メインメモリと同じ～2倍程度がちょうどいいそうです。ちなみに私が使用するVAIO Type-Gは2GBまでメインメモリを増設しているので、2～4GBがちょうど良い容量ということになります。
結局使えるかどうかはPCに入れてみないと分からないので、手持ちのメモリでいろいろと試してみることにしました。試したメモリは次の通りです。
1.SONY POCKETBIT MINI 2GB （USBメモリ）
SONY ポケットビット ミニ 2GB ハイスペック ブラック USM2GHX B
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
「Ready Boost」対応をうたっています。USBメモリとしてはかなり小さい部類に属するので、内蔵メモリで使用できる物がなければこれを使おうと思います。
2.SONY Memory Stick PRO Duo 1GB
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- メディア: Video Game
PSPのバリューパックに付属していた物です。他のメモステよりちょっと速いらしい（？）です。
3.SONY Memory Stick PRO Duo 2GB
SONY メモリースティックPROデュオ 1GB MSX-M1GST
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
2GBあった方が良いのでこれもテストします。
4.Micro SD Card 1GB
VAIO Type-Gはメモステスロットの他に、SDカードスロットもあるので、これも試してみます。
以上4種類テストしてみましたが、結局1のPOCKET BITと2.のMemory Stick 1GBだけでした（泣）。出っ張らない方が良いので、容量に不安もありますが、メモステ1GBで「Ready Boost」機能を使うことにします。早速効果を確認してみましょう。メモステをスロットに挿入すると、「自動再生」のダイアログで「システムの高速化」を選択します。「Ready Boost」対応可能なメディアが挿入された場合は、メモステのプロパティ画面が開くので、ここで、キャッシュの容量を設定します。原則的にはおすすめの容量の850MBを設定します。
設定が終わってからしばらくすると、HDDからメモステへキャッシュのコピーが始まります。最適なキャッシュ構成になるまで少し時間がかかるらしいので、設定をしてからしばらくPCを使用して、翌日ベンチマークをテストをしてみました。ベンチマークソフトは「Crystal Disk Mark 2.1」を使用します。まずは「Ready Boostなし」の結果です。
次に「Ready Boostあり」の結果です。4KのRandom Ready Readの値が改善しています。約25%改善しています。とりあえず「効果あり」といったところでしょうか（笑）
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