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東京理科大学専門職大学院MOTイブニングセミナー [MOT after Graduation]

 購読しているメルマガで理科大MOTで無料のセミナーがあると知って、行ってみることにしました。内容も「ものづくり」よりな感じなので、経営戦略系、マーケテティング系のWBS MOT(今はありませんが(泣))とは、少し違う話が聞けそうで興味を持ちました。でもそれよりもなによりも理科大って行ったことが無かったので、まずは入ってみようという気持ちが一番大きいでしょうか(笑)。神楽坂の飲食店が入ったビルの4~7Fに理科大MOTのキャンパスが入居しています。

 今回のセミナーは「製品開発のMOT」の括りで全3回です。第1回の今日の講師は理科大MOTの松島教授で、通産省ご出身の方です。第2回は元トヨタ自動車取締役の高橋さん、そして3回目は理科大MOTの西野准教授がご担当されます。特に2回目で現場をご担当になった方の意見を聞けるのは興味深いですよ。

prious.jpg

 お題は「トヨタ自動車 初代プリウスの開発ストーリー」です。あの「20世紀に間に合いました」のキャッチフレーズで宣伝していたあのクルマです。1時間半の講義時間で松島教授が初代プリウスの開発ストーリーをご説明してくださいました。一般に自動車の開発期間って、4~7年かかると思うのですが、初代プリウスは、要素開発まで含めてなんと4年半で量産までこぎつけています。

 トヨタ自動車におけるプリウス開発の成功要因は、トップマネジメントの根本的な問題提起と同じくトップマネジメントの強いリーダーシップ、そして社会を読んで最適な販売タイミングを決める力の必要性と、製品技術、生産技術、オペレーション技術から設計へフィードバックが掛かり、作業が同時進行で進行する仕組み、すなわちサイマルテニアス・エンジニアリング(コンカレント・エンジニアリング)の確立が重要であると考えられます。

 トヨタ自動車の経営者は交代しても一貫して、強い問題提起力とリーダーシップを持っています。最初に問題適したのは豊田英二会長で、初代プリウス発売時は奥田会長だが、発言内容にブレがありません(汗)。販売時期を決めたのも、最も宣伝効果が最大となるCOP3京都会議のタイミングを選んでいます。

 また設計ではなく製品技術から主査を抜擢して見方に多様性を持たせ(主査制度)、生産技術との橋渡しと早期フィードバックの為に車両技術部を作り、そして工場に大卒のエンジニアを配置して、設計者とエンジニア同士で話ができるように(工場のスタッフ部門)したのがクルマとしては非常に短期の開発に効果的であったのではないでしょうか。

 とここまで書いて思い出したのが、一度このネタTVで放映されてますよね。「ルビコン決断」というテレ東の番組でしたが現在は終了しています。ワタクシのblogネタしてありました(笑)。成功要因については同じような書いてありますが(当たり前)、一つだけ「開発目標がプロジェクトで策定され、取締役が承認した」とありますが、開発日程についてはこの範疇に入らなかったのでしょうか(笑)。 

ルビコンの決断 「プリウスを創った男たち~世界最高燃費を目指せ~」(過去記事)

Cordia blog Think about Future Mobility(トヨタハイブリッドシステムを開発した方のblog)


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